猫を初めて飼う前に準備しておきたいもの10選必要な用品と選び方を初心者向けに解説

「猫を迎えることになったけど、何から準備すればいいんだろう」

初めて猫を飼うとき、多くの人がまずこの疑問にぶつかります。ペットショップやネットショップを覗いてみると、フード、トイレ、おもちゃなど、猫用グッズは想像以上にたくさんの種類があります。どれも必要そうに見えてしまい、結局何を優先すればいいのか分からなくなってしまう、という声もよく聞かれます。

「買いすぎて後悔したくない」「でも足りないものがあって、初日に困るのも避けたい」——そんな気持ちを抱えている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、猫を迎える前に準備しておきたい用品を10個に厳選し、それぞれの選び方や、初心者が迷いやすいポイントとあわせて紹介します。当日までに確認しておきたいことや、準備チェックリストもまとめているので、これから猫を迎える方が、落ち着いて準備を進められる内容を目指しました。

猫を迎える前に準備しておきたい基本ポイント

具体的な用品の紹介に入る前に、まず押さえておきたい2つの考え方を紹介します。

猫が安心できる生活環境を作る

猫は環境の変化に敏感な動物です。新しい家に来た直後は、知らない匂いや音に囲まれ、緊張していることがほとんどです。そのため、迎える前には、猫が安心して過ごせる環境を整えておくことが大切になります。

具体的には、次のような点を意識しておくとよいでしょう。

  • 静かに落ち着いて過ごせる場所を用意しておく
  • コード類や小物など、誤って口にしてしまいそうなものは片付けておく
  • 最初の数日は、家族が代わる代わる構いすぎず、猫のペースに合わせる

環境を整えることは、グッズをそろえること以上に大切な準備といえるかもしれません。

最初から全部完璧にそろえる必要はない

もうひとつ、知っておいてほしいのが、猫にはひとりひとり好みがあるということです。

同じトイレでも、広さや形状によって使ってくれる子と使ってくれない子がいますし、ベッドを用意しても、床やソファのほうを好んで寝る子も珍しくありません。つまり、「これさえ買っておけば絶対に大丈夫」という完璧な正解は、実はあまり存在しないのです。

そのため、最初から高価なものをすべてそろえようとするより、まずは基本的な用品を一通り準備し、実際の様子を見ながら、必要に応じて買い足したり変更したりしていく、という考え方がおすすめです。この意識を持っておくだけで、準備段階での迷いはかなり減らせると思います。

猫を初めて飼う前に準備しておきたいもの10選

ここからは、迎える前にそろえておきたい基本の用品を、選び方のポイントとあわせて10個紹介します。

1. キャットフード

まず必要なのが、毎日の主食となるキャットフードです。

キャットフードには、成長段階に合わせて子猫用・成猫用・シニア用といった種類があります。子猫は消化機能が未発達なため、子猫用の栄養バランスが調整されたフードを選ぶのが基本です。成猫になったら成猫用に切り替える、という流れが一般的とされています。

もし迎える予定の猫が、それまでどんなフードを食べていたか分かる場合は、最初は同じもの、または似たタイプのフードを用意しておくと安心です。環境の変化だけでも負担になりやすい時期に、食べ慣れた味であれば、それだけ早く新しい生活になじみやすくなります。

フード選びに迷ったときは、成分表示を比較したり、口コミを参考にしたりしながら、自分の猫に合いそうなものを探してみるとよいでしょう。定期便タイプのサービスを利用すれば、買い忘れの心配も減らせます。

2. 猫用トイレ

猫にとってトイレは、毎日欠かせない生活用品です。

大きさは、猫の体がゆったり入るくらいの余裕があるものを選ぶと安心です。上が開いているオープンタイプ、囲いのあるドームタイプなど形状もさまざまで、それぞれに一長一短があります。オープンタイプは掃除がしやすい一方、囲いがないぶんにおいが広がりやすく、ドームタイプはにおいを抑えやすい反面、猫によっては閉塞感を嫌がることもあります。

置き場所のスペースや、掃除のしやすさも考えながら選んでおくと、日々のお手入れがスムーズになります。

3. 猫砂

トイレとあわせて必要になるのが、猫砂です。

猫砂には、大きく分けて鉱物系、紙系、木系などの種類があります。鉱物系は固まりやすく掃除がしやすい一方、粉塵が出やすいものもあります。紙系や木系は軽くて処理しやすく、燃えるゴミとして捨てられるタイプも多いのが特徴です。

消臭力や掃除のしやすさ、猫砂の飛び散りにくさなど、重視したいポイントに合わせて選んでみるとよいでしょう。猫によって好みの感触も違うため、最初はいくつか試しながら決めていく飼い主さんも少なくありません。

4. キャリーケース

キャリーケースは、動物病院への通院や、移動が必要な場面で欠かせない用品です。

「病院に行く予定はまだないから、後で買えばいいかな」と思うかもしれませんが、実は迎える前から用意しておくのがおすすめです。体調が急に悪くなったときに、すぐ病院へ連れて行けるようにするためです。

サイズは、猫が中で方向転換できる程度の余裕があるものを選びましょう。通気性がよく、出入り口がしっかり固定できる、安全性の高いものを選んでおくと安心です。

5. 食器・水飲み器

ごはんとお水を入れる器も、忘れずに準備しておきたいアイテムです。

猫は器の高さやにおいに敏感な動物といわれています。器が低すぎると食べにくそうにすることがありますし、プラスチック製の器はにおいがつきやすく、嫌がる猫もいます。食べやすい高さのものや、におい移りの少ない陶器・ステンレス製の器を選ぶのもひとつの方法です。

また、猫は水分を十分に摂れていないことがあるため、水飲み器は複数箇所に置いたり、循環式のものを取り入れたりすると、水分補給を促しやすくなります。

6. 爪とぎ

猫にとって、爪とぎは生活の一部です。爪の古い層を取り除いたり、気持ちを落ち着けたりする役割があるといわれています。

爪とぎがないと、ソファや壁で爪を研いでしまうことがあるため、専用の爪とぎを用意しておきましょう。段ボール製、麻製、木製など素材や形状もさまざまです。猫によって好みが分かれる部分でもあるため、最初は手ごろな価格帯のものから試してみるのもよいでしょう。また、猫は家の中のいろいろな場所で爪をとぐ習性があるため、1か所だけでなく、猫がよく過ごす場所ごとに複数置いておくと、家具への被害を防ぎやすくなります。

7. ベッド・寝床

猫は1日の多くの時間を寝て過ごす動物です。安心して眠れる場所があると、ストレスの軽減にもつながるといわれています。

ただし、せっかく専用のベッドを用意しても、床やソファのほうを好んで寝る猫は珍しくありません。「買ったのに使ってくれない」と感じても、それも含めて、その子の個性のひとつだと考えてもらえたらと思います。柔らかいタオルやブランケットを丸めておくだけでも、十分な寝床になることがあります。

8. おもちゃ

おもちゃは、猫と遊ぶ時間を作るだけでなく、運動不足やストレスを防ぐことにもつながる大切なアイテムです。ねこじゃらしのようなシンプルなものから、猫が一人で遊べるボールタイプまで、種類はさまざまです。

遊びの時間は、運動不足の解消だけでなく、飼い主さんとのコミュニケーションの時間にもなります。一方で、小さすぎるものや、飲み込んでしまいそうな部品があるおもちゃは、誤飲や怪我につながる可能性があるため、選ぶ際には注意が必要です。

9. ブラシ・ケア用品

ブラシは、抜け毛の掃除や、猫とのスキンシップのために用意しておきたいアイテムです。

短毛の猫であれば頻度は少なめでも対応できることが多いですが、長毛の猫は毛玉ができやすいため、こまめなブラッシングが役立ちます。また、換毛期などは抜け毛の量が増えやすいため、その時期に合わせてブラッシングの頻度を増やす飼い主さんも多いようです。最初は嫌がる猫も多いので、短い時間から少しずつ慣らしていくとよいでしょう。

10. 掃除用品

最後に紹介するのは、掃除用品です。

猫を迎えると、抜け毛の掃除や、トイレ周りのお手入れ、粗相への対応などが日常的に増えていきます。コロコロクリーナーや、猫用に使えるウェットシート、消臭スプレーなどを用意しておくと、日々のお手入れの負担を減らしやすくなります。

猫を迎える当日までに確認しておきたいこと

用品の準備とあわせて、迎える当日までに確認しておきたいポイントも紹介します。

家の中の危険をチェックする

猫は思っている以上に、高いところに登ったり、狭いすき間に入り込んだりします。誤飲しそうな小物は片付けておく、電気コードは噛まれないようカバーをつけるかまとめておく、といった対策をしておくと安心です。ベランダや窓の隙間など、脱走につながりそうな場所も、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。

最初は猫のペースに合わせる

迎えたばかりの猫は、緊張していることがほとんどです。すぐに触ろうとしたり、名前を呼んで構いすぎたりするのではなく、まずは隠れられる場所を用意し、猫が自分から出てくるのを待つくらいの気持ちでいるとよいでしょう。慣れるまでの期間には個体差があるため、焦らず見守る姿勢が大切です。

猫用品を選ぶ時に初心者が注意したいポイント

高価なものが必ず猫に合うとは限らない

猫用品の中には、価格の高いものほど機能性やデザインに優れているものもあります。ただし、価格が高いからといって、必ずしもその猫に合うとは限りません。実際には、シンプルな段ボール製の爪とぎや、手ごろな価格のベッドを気に入る猫も多くいます。最初から高価なものにこだわりすぎず、様子を見ながら選んでいく姿勢が、結果的に無駄の少ない準備につながります。

猫の成長や性格に合わせて変更する

子猫のころに使っていた用品が、成長とともに合わなくなることもあります。例えば、子猫用のトイレは、成猫になると手狭に感じられることがありますし、フードも成長段階に応じて切り替えが必要です。性格によっても好みは変わってくるため、一度そろえたら終わり、と考えず、様子を見ながら少しずつ調整していく前提でいるとよいでしょう。

猫を迎える前の準備チェックリスト

最後に、準備しておきたい用品を一覧にまとめました。迎える前の確認に活用してみてください。

最初から準備したいもの

  • □ キャットフード
  • □ 食器・水飲み器
  • □ 猫用トイレ
  • □ 猫砂
  • □ キャリーケース

あると便利なもの

  • □ 爪とぎ(複数箇所分)
  • □ ベッド・寝床
  • □ おもちゃ
  • □ ブラシ・ケア用品
  • □ 掃除用品
  • □ 家の中の危険物チェック
  • □ 動物病院の情報を確認

このリストをひと通り確認できていれば、猫を迎える基本的な準備は整っているといえるでしょう。用品を選ぶ際は、価格や口コミを比較しながら、自分の猫に合いそうなものを探してみてください。

猫を迎える準備にかかる初期費用の目安

用品の種類や選び方によって、猫を迎えるために必要な費用は大きく変わります。具体的な初期費用の目安については、以下の記事で詳しく解説しています。

猫の初期費用はいくら?

まとめ

猫を迎える前の準備は、猫にとっても、飼い主さんにとっても、新しい生活を安心してスタートするための大切なステップです。

今回紹介した10個の用品は、どれも基本的なものですが、「これを買わないと絶対にダメ」というものではありません。まずは必要最低限のものからそろえ、実際の様子を見ながら、その子に合うものを少しずつ調整していく。そんな気持ちで準備を進めてもらえたらと思います。

これから猫を迎える方が、この記事を参考に、落ち着いて準備を進められたらうれしいです。

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